同じレジン素材なのに“高級感”が違って見える理由
Disney Traditions と Disney Showcase Collection は、どちらも主にレジン(樹脂)素材を使用したディズニーフィギュアシリーズです。
しかし実際に並べて見ると、かなり印象が違います。
Disney Traditions は、
木彫り風の温かみや立体感が魅力。



一方、Disney Showcase Collection は、
滑らかな表面と高級感のある仕上がりが特徴です。



では、なぜ同じレジン素材なのに、
ここまで見た目が違うのでしょうか?
今回はその“仕上げの違い”について、
実際の製品を見て感じる部分も含めながら考察してみます。
同じレジンでも“目指している方向”が違う
まず大きな違いは、
シリーズごとのコンセプトです。
Disney Traditions
Disney Traditions は、
木彫り風デザイン
ハンドクラフト感
温かみのある塗装
アート作品のような表現
を重視しています。
そのため、表面にはあえて凹凸感が残されている作品も多く、
細かなピンホールや素材感も比較的見えやすい傾向があります。



Disney Showcase Collection
一方、Disney Showcase Collection は、
キャラクターの美しさ
ドレスの華やかさ
滑らかな表面
高級感のある見た目
を重視したシリーズです。
特にプリンセス作品では、
パール塗装
光沢仕上げ
透明感
ラメ表現
などが多く使われています。
つまり、
「綺麗に見えること」
そのものが重要なシリーズなんですね。



実は“下地処理”に手間が掛かっている可能性
ここが今回の本題です。
レジン製品は、
成形した直後の状態だと、
微細な気泡跡
表面のざらつき
小さな穴(ピンホール)
パーティングライン
などがある程度発生します。
これはレジン製品では珍しいことではありません。
しかし Showcase 系作品は、
表面が非常に滑らかに見えるものが多いです。
そのため、
表面研磨
下地調整
パテ埋め
サーフェイサー処理
など、
ある程度の下地工程が入っている可能性があります。
もちろん製造工程の詳細は公開されていませんが、実際の仕上がりを見ると、
「見えない部分でかなり手間を掛けている」
ように感じる作品が多いです。
光沢塗装は“粗が隠せない”
ここはかなり重要なポイントです。
実は塗装には、
マット塗装(艶消し)
粗を隠しやすい
光沢塗装
粗がかなり目立つ
という特徴があります。
Disney Showcase Collection は、
パールやグロス系塗装が多いため、
表面処理が甘いと、
一気に安っぽく見えてしまいます。
だからこそ、
下地の綺麗さが非常に重要になります。
逆に Disney Traditions は、
アンティーク調
木彫り風
ドライブラシ風塗装
が多く、
素材感や凹凸も作品の味として成立しやすいシリーズです。
“高級感”は塗装だけでは作れない
Showcase作品を実際に見ると、
表面の滑らかさ
光の反射
ドレスの透明感
パール感
によって、
かなり高級感が出ています。
しかしその高級感は、
単純に塗料だけで生まれているわけではありません。
下地処理が綺麗だからこそ、
光沢塗装
パール塗装
クリアコート
が綺麗に映えるんですね。
つまり、
Showcaseの“綺麗さ”は、見えない工程に支えられている
と言えるかもしれません。



Disney Traditionsが劣っているわけではない
ここは誤解されやすい部分ですが、
Disney Traditions が品質的に劣っている、
という話ではありません。
むしろ Traditions は、
手作業感
温かみ
アート感
木彫り風表現
を重視したシリーズです。
そのため、
多少の凹凸や素材感も、作品の個性として成立しています。
逆に Showcase は、
美しさ
均一感
華やかさ
を優先したシリーズ。
つまり、
“どちらが上”ではなく、目指している作品表現が違う
ということなんですね。
ただし「全部が高品質」というわけではない
ここは重要で、
Showcaseも量産品なので、
塗装ズレ
ホコリ噛み
小傷
接着跡
などは普通にあります。
ただ、
“表面品質を綺麗に見せる設計”
がTraditionsよりかなり強い。
だから店頭で並べた時、
「Showcaseの方が高級に見える」
と感じやすいんですね。
まとめ
同じレジン素材を使用していても、
表面処理
塗装方向
シリーズコンセプト
によって、
作品の見え方は大きく変わります。
特に Disney Showcase Collection は、
滑らかな表面
光沢感
高級感
を重視しているため、
見えない部分で、実はかなり手間が掛かっている可能性があります。
逆に Disney Traditions は、素材感や温かみを活かしたシリーズ。
だからこそ、
この2シリーズは同じ“ディズニーフィギュア”でも、
まったく違う魅力を持っているんですね。
筆者のひとこと
実際に両シリーズを並べて見ると、
Disney Showcase Collection は“完成品フィギュア”的な美しさを感じます。
一方で Disney Traditions は、
多少の凹凸も含めて“作品らしさ”があり、
見れば見るほど味が出るシリーズです。
どちらにも違った魅力があり、
それぞれの個性を理解すると、コレクションがさらに面白く感じられると思います

